スペイン: ヨーロッパのバルコニーがある街
大学のプログラムでネルハという街に訪れました。ネルハはスペインのアンダルシア地方マラガ県の地中海沿岸の最も東側に位置しており、リゾート地としても有名な街です。
ネルハの歴史は古く旧石器時代にまで遡ります。そんな太古の時代を象徴するのが「ネルハの洞窟」でネルハ洞窟へ行くにはグラナダからネルハに着く少し手前を海とは反対側の北に入ったところに位置しています。見学した際には、まず、洞窟の規模に驚かされました。洞窟を全てまわるには1時間弱を要しました。1959年1月12日に発見されたようで比較的最近に感じました。ネルハ洞窟は、厳密にはネルハではなくマロという地域に位置するようで元々はコウモリを捕まえようとした5人の若者たちの偶然の発見だったそうです。18000~20000年前の旧石器時代マドレーヌ期の鍾乳洞で、観光客が見ることもできる貴重な壁画もあります。しかし、今回は壁画を一般公開していない期間だったようでそれを見ることはできませんでした。とはいえ、洞窟の出口にあるお土産屋では壁画をモチーフにしたマグネットなどが数多く見られ、壁画の存在感を肌で感じることができました。洞窟内は非常に広く、そして高低差も相当有り、自然が作りだす造形美に圧倒されました。鍾乳洞というと私はイメージとして上から垂れ下がる鍾乳石を想像していましたが、下からもきのこのように形成されていて眼下に広がる景色は異世界に迷い込んだようでした。
昼食はホテルのレストランで食べました。同じ語学学校の留学生と交流する良い機会になりました。料理はコース料理でスペイン料理の代表的なパエリアなども食べました。
昼食後はネルハの観光の中心といえる「ヨーロッパのバルコニー(Balcon de Europa)」付近を散策しました。周りにはいくつかのビーチがあり、お土産屋やレストランで非常に賑わっていました。自由時間が設けられていたこともあり、ビーチで友達と泳いだりしました。ビーチでは観光客や地元民の憩いの場となっていました。ネルハで最も有名なヨーロッパのバルコニーは、植木鉢が飾られた白い連続アーチと、アーチの奥に見える景色で真直ぐ進むと半円状に海の上に突き出しています。青い海と白い建物のコントラストが美しくてリゾート地として繁栄しているのを実感しました。ちなみに至る所で見られた白いアーチは9世紀のイスラーム時代に、海を見張るための城塞としての役割を果たしていたようです。大砲のレプリカなども設置されていてその点からも要塞都市としての名残を感じました。
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