トルコ:怪しい日本語Tシャツを求めて

 

1枚目のTシャツ、ダサい。(撮影日:2023/7/23
2枚目のTシャツ、悲しくなる。(撮影日:2023/8/1

3枚目のTシャツ、怖い。あとダサい。(撮影日:2023/7/23

外国人から見ると、日本語の文字はとても特殊で、かっこよく見えるらしい。漢字に加えて、特にひらがなやカタカナの形が独特であるため注目されるようだ。ここ、トルコ・イスタンブールでも、日本語の看板や装飾をたまに見かける。

しかし、街中を散策していく中でそれらを上回る発見があった。それは、私の大好きな「怪しい日本語Tシャツ」が売られていたのだ、しかも大量に。怪しい日本語Tシャツとは、よくわからない単語が日本語で書かれているTシャツのことを指し、日本でも外国人の観光客などが着ているのをたまに見かけることがある。普段から日本語を話す私たちには、絶対に想像ができないような単語のチョイス、そして無駄に凝ったデザインが施されているのが特徴である。そのギャップがとても面白く、興味を惹かれてしまう。イスタンブールにある服屋には、そんな面白いTシャツがたくさん売られていた。今回は、イスタンブールで怪しい日本語Tシャツを沢山見てきた私が、特に気に入ったものをピックアップして紹介する。

まず1枚目は、「LC WAIKIKI」というファストファッションのブランドで見つけたTシャツである。胸元に「自分の事を書きます」と書かれており、背面にはかっこいい龍の絵のプリントと、「追跡 簡単なルール」「KYOTO」といった言葉が書かれている。どこから突っ込めば良いのかわからないが、とりあえず意味がわからない。背面の龍の絵はかっこいいのだが、書いてある言葉を見るだけで一瞬にしてダサく見えてしまうのは、日本語が理解できる人だけだろう。龍の絵に釣られてこれを買う人はいると思うが、こんな訳の分からない日本語が書かれていることを知らないで着ることになるのには気の毒でしかないと感じる。

2枚目は、「KOTON」という別のファストファッションのお店で見つけたTシャツである。胸元に、「付いてない日」と書かれている。日本語としてしっかりと意味は伝わるが、なぜこの言葉を選んだのか。暗い水色に、マジックで適当に書いたようなフォントが、「本当に付いていなかったんだろうな」という雰囲気を醸し出しており、哀愁が漂っている。日本語を理解していなくてもなんとなく悲しい印象を感じ取れると思うのだが、これを買う人は果たしているのだろうか。ちなみに私は買わなかった。

3枚目もKOTONで見つけた総柄のTシャツである。このTシャツは主張と思想が強い。黒の素地に、赤と白の文字で「戦争勝利」と書かれており、よくわからないイラストと「侍」「日本東京」といった文字が散りばめられている。そもそも派手すぎやしないか、いったい誰がこんなTシャツを買うのだろうか。そして、ご存知の通り日本は第二次世界大戦でアメリカに戦争で負けている。その事実を皮肉っているのか、それともこのTシャツを作った人の思想が現れているのか、どちらにせよ少々厄介なTシャツである。

ここまで紹介したTシャツはとても良いのだが、流石に日本で着ることはできないと感じ、買わずに終わっていた。しかし、最終的には他のTシャツを何枚か購入した。最後に紹介するTシャツはKOTONで購入したもので、私が購入したTシャツの中で最も気に入っているものである。

この可愛いデザインを御覧いただきたい。胸元には、猿が頭にラーメンを乗っけて温泉に浸かっているイラストがプリントされており、「生麺」「東京」そして「楽園ラーメン」といった言葉が書かれている。背面は特にお気に入りで、胸元のイラストが大きくプリントされており、その両側に「おいしいスープ」と書かれているのだ。書かれている意味は相変わらずよくわからないが、イラストの可愛さと、ラーメンというチョイスに一目惚れして購入してしまった。価格は150リラほどで、日本円にすると約800円である。当然日本で着るとなると勇気がいるため、おそらくパジャマになるだろう。しかs、安いので気にしない、とても良い買い物をしたと思う。

他にも、ここでは紹介しきれない怪しい日本語Tシャツを沢山見かけた。この2つのブランドは、日本でいうところのGUに当たるようなお店であり、安くてクオリティの高い服が豊富に取り揃えられている。イスタンブールへ行った際には、歴史あるモスクや観光地に行くよりも先に、怪しい日本語Tシャツを買いに訪れてみてほしいと思う。

トルコ人

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