トルコ:車好きで良かったと思ったこと
トルコに来て、初めての授業を受けてから3日目。今日はいつも通りの授業の他に、一つイベントが予定されていた。私が通っている大学では、日本から来た私たちの他に、夏休みの期間だけトルコ語を学びに来ている生徒がたくさんいる。その人たちと先生とで、一緒に近くの公園でピクニックをするというのが本日のイベントである。
1時間だけ授業を受けた後にバスに乗り、20分ほどで大きな森林公園に到着した。ベンチやテーブルがあるとてものどかな場所だった。先生たちがそれぞれ持ち寄ったお菓子や食べ物をテーブルの上に広げ、ピクニックが始まった。他の生徒たちは私たちが大学に来るよりも前から授業を受けていたようで、皆仲が良い様子だった。持ってきていたボールやラケットを使って遊んだり、お話をして楽しんでいた。一方、同じクラスのアメリカ人2人と私たち日本人は、皆が楽しんでいる様子を作り笑顔をして眺めているだけだった。トルコ語は数単語しかわからず、英語も苦手、初対面の人ばかりのこの空間で私たちは人見知りを極めていた。
そうこうしているうちに1時間が経ち、「このままではいけない」と思った私は、ドッチボールで遊んでいるグループに、まるで最初から一緒に遊んでいたような顔をして参加した。少しずつコミュニケーションも取れるようになり、下手くそなトルコ語と英語を駆使してなんとか仲を深めることが出来た。喉が乾いたので、飲み物が置いてあるテーブルに足を運ぶと「Japonca?(日本人?)」声をかけられた。生徒の中にはアジア人が私たちしかいなかったので珍しかったらしく、チャンスだと思った私はその場のノリでなんとか会話を成立させることができた。
なんとか食らいついて話していると、急に2人組の男性から「Supra!?」と言われ、聞き覚えのある単語に驚いた。スープラとは、日本のトヨタ自動車が販売しているスポーツカーである。性能や見た目の良さから海外でとても人気があり、私が好きな車の一つでもある。どうやらその2人は車好きで、特に日本車に関心があるという。私も車が好きだったため、テンションが上がり、すぐに打ち解けることができた。名前はMuhammedくんとAbdullahくんというらしく、サウジアラビアから来ているらしい。話していくうちに、年齢の話になった。日本人は童顔な人が多く、歳の割に若く見られることが多い。私の年齢を聞いて驚いた2人は「何歳に見える?」と質問してきた。2人とも同じ歳くらいに見えたが、Muhammedくんはヒゲが濃く私よりも背が高かったので、22歳くらいに見えた。しかし実際は、Abdullahくんが15歳でMuhammedくんが17歳とのことだった。全く見えなかったのでとても驚いたのと同時に、日本人がどれほど童顔で若く思われるか、実感することができた。サウジアラビアでは輸入税が高く、日本車を買おうとすると値段が数倍に跳ね上がってしまうこと、免許は18からだが、自分の車を持っていて走り屋をしていることを聞いて更に驚いた。2人は英語を話すことができたので、一緒に車の話で延々と盛り上がった。
コメント
コメントを投稿