様々な角度から見るフラメンコ
ペインに来て一カ月、思ったよりもあっという間だった。
生活にもようやく慣れてきて散策がてら歩くことが増え、一日平均一万歩も歩いた週もあった。
今回もフラメンコについて書いていこうと思う。
前回はダブラオに行った記録だった。今回は前回とは違うタブラオに行ったのでそれについて書いてみようと思う。また、それに加えてフラメンコの体験プログラムに参加した感想、そして、街中で路上パフォーマンスとして踊られていたフラメンコについて書いていく。
3/12 Flamenco Dance Workshop
この日は、大学のフラメンコダンス体験プログラムに参加した。
フラメンコには12拍子の独特のリズムがある。この日は、はじめにパルマ(手拍子)を打って、リズム感に慣れる練習をした。表拍子と裏拍子のタイミングが難しく、リズムをつかむのに私を含めみんな苦労していた。その後、ステップを教わり、曲に合わせてみんなで踊った。教わりながら先生があまりカウントを数えないことに気づいた。日本で踊りを習うときは大抵カウントを数えながら振りを覚えたりするが。フラメンコではリズムをとって合わせるだけなのだろうか…見よう見まねで踊っていた。
3/21 路上フラメンコパフォーマンス鑑賞
Plaza Nuevaで路上フラメンコパフォーマンスが見られるという情報をネットで見つけたため、16時頃に訪れた。ネットの情報どおり、衣装を着た人とギターを持った人が準備をしていたため、近くのカフェで始まるのを待つことにした。私と同じように待機している人がちらほらといた。15分ほどしてもう一人歌い手らしき人が来てパフォーマンスがはじまった。始まりの合図のような陽気なギターの音色が響いてすぐに人だかりができた。
帰り道に通ったタパス屋ではギターを弾いている人の周りで楽しそうに歌い手拍子をしている団体も見かけた。
スペインでは14時~15時頃に昼食をとる傾向があり、私が訪れた時間帯はお酒が気持ちよくまわっていたり、コーヒーで一息ついたりする時間でそれに合わせて路上でのパフォーマンスが行われているのではと考えた。
4/7 [El Templo Del Flamenco]へ
精華大学の田村さんのご友人の山谷さんの紹介で訪れた。今回訪れたお店は天然の洞窟を改造してできた内装で神秘的な雰囲気が漂っていた。今回鑑賞したステージには女性の踊り手が二人、歌い手とギタリストが一人ずつと男性の踊り手兼カホンという楽器を弾いている人で構成されていた。カホンとは木製の箱状の楽器
今回見たステージはマントンという大きなショールを使った踊りも見ることができた。美しい刺繡が施されたマントンが踊りとともにステージに舞い前回とは違う感動があった。
ふと観客に目をやってみた。日本の団体ツアー客もおり、日本人とスペイン人の比率は半々ぐらいだったが、日本人の方は動画や写真などの記録を残そうとしている一方でスペイン人はお酒を片手目の前のフラメンコそのものを体感しその場の雰囲気を楽しんでいるように感じた。手拍子をしている人もちらほらといた。国内と国外の人で違いがあるだけかもしれないが、一カ月の滞在を通してショーに対する楽しみかたの違いは文化的な背景もあるのではないかと考えた。
左が日本人団体、右がスペイン人のお客さん
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