フランス:一ヶ月間の出来事
I - 新しい世界へ
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写真1.Emirates A380 視界不良で着陸on CDG(LFPG) RWY 26L |
あの日、僕はそれまで経験したことのない新しい世界に初めて足を踏み入れた。
生まれてから20年間、ヨーロッパの文化や環境に触れることがなかった僕は、初めてその地に足を踏み入れた。着陸した途端に、まるで人生で新しい幕が開いたかのように感じていた。アジアでずっと育った僕にとって、その場所の雰囲気は全く異なり、新鮮で魅力的であった。その瞬間、これから先、どんな新しい経験が待ち受けているのか、どんな未来が広がっているのかを想像することがとても楽しみだった。
自分が乗っていたA380がフランスの地に着陸する瞬間、その窓から眺めて、自分がここまで飛んできたなあと思い返しながら、フランスの地に触れた喜びを感じた。これは初めてのヨーロッパでの着陸だ!(写真1)
II – 友達と最初のグラスワイン
フランス語学校に通い始めてから、多くの新しい友達を作ることができた。その友達たちと一緒に、地元のレストランに行き、みんなでワインを楽しむひとときを過ごした(写真2)。その瞬間、言葉や文化を超えて繋がる喜びを感じ、フランスでの生活がさらに豊かなものになったように思った。
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写真2.Hôtel du Centre(bar) のAnjou Rouge(vin) |
日本では、友達と一緒に何かのお祝いをする際、カラオケや居酒屋に行くのが一般的だったが、フランスに来てみると、お祝いの場としてワインバーを訪れることがあることに気づき、その文化の違いに面白さを感じた。日本とは全く異なる、より落ち着いた雰囲気での祝い方が新鮮である。
III – アンジェ城
アンジェは、決して大きすぎず、また小さすぎることもない、ちょうど良い規模の街である。フランスを訪れる観光客にとっては、あまり有名な場所ではないかもしれないが、美しい建物と歴史的な名所が豊富にあり、街自体が活気に満ちている。
13世紀に建てられたアンジェの城(写真3)に足を踏み入れた時、歴史の力強さが感じられ、まるで時を超えて中世に迷い込んだような気持ちになった。城の中に入ると、自分が貴族になったかのような気分に包まれ、そこには昔からの芸術作品が展示されていた。それを見て、心が震えるほど素晴らしいものだと感じた。まるで、古の時代からこの場所に命が宿り続けているようだった。
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写真3.Château d’Angers – アンジェ城 |
確かにアンジェ城はフランスの重要な歴史的遺跡の一つだが、アンジェ内にはほかにも素晴らしい建物、場所、例えば、聖モーリス大聖堂やアンジェの美術館、そしてジャダン・デ・プランド庭園などがまだいっぱいある。
IV – OUIGOでNantesへ
アンジェに着いてから、すでに20日ほどの時が流れた。気がつけば、僕はいつの間にかアンジェの風景に溶け込み、まるでこの土地が自分の一部となったかのように感じていた。しかし、ふと新たな冒険を求めて、アンジェの外のまちを見てみたくなり、そうしてナントの地へ足を運ぶこととなった。
ナントへの行き方を調べて、選択がたくさん出てくる。バスで行くなら€5くらいで安いが、その割に€14の電車より30分くらい遅くて、さらには、あまり便利ではないチョイスだった。一緒に行く友達と話し合って、結局、OUIGOの電車(写真4)に行くようになった。
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写真4.NantesへのOUIGO(電車) |
初めてOUIGOの電車に乗り込んだ瞬間、僕はその空気が日本の新幹線や他の高速電車とはまるで違うことに気づいた。そこには、どこか温かみがあり、心を包み込むような優しさが感じられた。ナントへ向かう途中、ロワール川のほとりを走る電車からは、ヨーロッパ特有の美しい風景が広がり、その景色に私は深い感動を覚えた。まるで、時を超えた伝説の世界に足を踏み入れたかのような気持ちになった。
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