ニュージーランド:オークランドの交通事情

  

写真1.Fruitvale Rd駅。
改札口がなく、カードタッチスタンドだけある駅が多い。

 オークランドはニュージーランド最大の都市であり、国内の交通の中心地でもある。公共交通機関として、バス、電車、フェリーの3つが主要な交通手段として利用されている。しかし、依然として車社会であるため、多くの市民が自家用車も併用している。

 電車はEastern Line(東線)、Southern Line(南線)、Western Line(西線)、Onehunga Line(オネフンガ線)の4路線があり、すべての列車はシティ中心部のBritomart駅を始発としている。しかし、電車が走らない日もある。特に週末である。2025年4月12日から27日までは駅のリノベーションのため全線運休となり、その間は代替バスが運行されるが、移動時間は電車よりも長くなる。また、日本のようなしっかりした改札はなく、ICカードをタッチするスタンドがあるだけある駅が多い。平日は10〜15分間隔、週末は20〜25分間隔で運行されている。

写真2.電車が走らない日は駅やバス停にピンクのものが貼られている。

 バスは市内・郊外の移動に便利で、住宅街を走るローカルバスや、市内を巡回するリンクバス(City Link、Inner Link、Outer Link)がある。多くのローカルバスは2階建てで、車いすやベビーカーにも対応した設計である。路線によっては5分おきに来るバスもあるが、週末は遅れることも多く、時間通りに来ないこともしばしばだ。乗車時にはバス停で手を上げて合図しないとバスが停まらないため、注意が必要だ。降車の際もボタンを押して知らせる必要がある。

写真3.可愛い電車も多い。

 フェリーは公共交通機関の一部である。特に人気の路線は、カフェや歴史ある街並みが楽しめるDevonport行きと、美しいビーチやワイナリーがあるWaiheke Island行きである。他にもさまざまな目的地へのフェリーが運行されており、通勤手段として利用する人も多い。

 最近では電動スクーターを利用する人も増えており、電車内に持ち込めるスペースも整備されている。

 交通系ICカード「AT HOPカード」は、バス・電車・フェリーすべてで利用可能で、1週間乗り放題のパス(約50ドル)も購入できます。学生には割引もあり、年齢や立場に応じた特別な割引制度がある。アプリ「AT Mobile」と連携すれば、残高確認やチャージもスムーズに行える。

写真4.駅や電車内にポスターが掲示されている。
駅員やスタッフに対して、優しく接してほしいというお願い。

 オークランドの公共交通は、AT Hopという会社によって管理されている。こちらではキャッシュレスが基本で、バスではカード決済のみが利用できる。一方、電車ではカードへのチャージや切符の購入に現金も使える。そのため、駅やバスでカードをタッチせずに乗車する人も多く、AT Hopのスタッフが電車やバス内でカードの確認を頻繁に行っている。

エリサ


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