カナダ:ウォーターフロントステーション

カナダ・バンクーバーダウンタウンにある主要駅、「ウォーターフロントステーション」は非常に古い建造物であり歴史を持っている駅です。


意外にもバンクーバーにはカナダが建国される以前の建物が現在も非常に多く残っており古代・中世の建築物がたくさんありこれらの建築物はヘリテージビルディングと呼ばれます。そもそもヘリテージビルディングとは歴史的に価値がある建築物を国・州・市が認めるとそう呼ばれヘリテージビルディングと呼ばれる登録遺産はバンクーバーだけに約2200もあります。


その中の一つがウォーターフロントステーションです。この駅は191481日にオープンされ109年前から存在しています。写真1は1923年のウォーターフロントステーションの写真です。


写真1.  1923年のウィーターフロント駅
引用元:city of vancouver
 https://searcharchives.vancouver.ca/view-of-c-p-r-train-station-from-roof-of-post-office 
(2023年7月15日確認)


写真2は現在の写真ですが周囲の建物が変化しているだけであって、駅自体の建物は変わっていない事が見受けられます。


写真2. 2023年のウォーターフロント駅(撮影日:2023年7月9日)

しかしながら、中の様子を見てみると駅構内の建築様式は中世を窺わせるようなもので写真3から見受けられるように時計や柱の一つ一つが中世のヨーロッパを連想させるデザインとなっています。特に私が注目してほしいものは写真3に小さく映っている時計です。この時計はおそらく建築された当時からあるもので非常に建物との組み合わせがよく現在もこの時計は動いています。


写真3. ウォーターフロント駅の中(撮影日:2023年7月9日)

また、建物自体が古いこともあってバンクーバーの長い冬も昔ならではの暖房器具によって建物内の暖かさを保ちます。写真4からわかるように東ヨーロッパなどで使われていそうな温水ラジエーター式の暖房器具が使われ冬になるとパイプの中に温水が流れ建物内をほんのりと暖かくしてくれます。しかしながら、温水が流れているだけの暖房器具なので非常に大きい建築物ではあまり効果はなく冬でも少し寒いのが特徴です。


写真4. ウォーターフロント駅の暖房(撮影日:2023年7月9日)


皆さんはバンクーバーはどんな街だと連想していましたか?私は一番最初にバンクーバーに来た時は大きな新しいビルと自然の組み合わせが非常に良い都市と考えていましたが実際には非常に長い歴史を持つ建物が多く存在しています。もし、カナダ・バンクーバーを訪れる際古い建物をめぐるのも良いかもしれませんしフィールド調査の候補としても非常に良いと思います。バンクーバーだけで約2200のも建築物もあるので全てをめぐるのは大変だと思いますが…

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