韓国の自殺多発橋における自殺対策
このブログでは、留学の中で訪れたソウルの麻浦大橋(마포대교)、大邱のアヤン橋(아양교)、釜山のクポ大橋(구포대교 )の3つの橋の自殺対策を取り上げます。
ソウル 麻浦大橋(마포대교)
最初にソウルの麻浦大橋は、韓国で最も自殺者数の多い橋です。麻浦大橋は2022年には、255人が自殺を試みました
麻浦大橋では、過去に様々な自殺対策が行われてきましが、現在はシンプルな2メートル以上の高い欄干が設置されています。
その他には
飛び込みを監視する防犯カメラ
飛び込みを行おうとしている人に対して呼びかけを行うスピーカー
橋に設置された命の電話(消防救急と自殺相談に繋がります)
などの対策が行われていました。
大邱 アヤン橋(아양교)
次に韓国第三の都市である大邱のアヤン橋です。
アヤン橋は自殺者数が増加しており、自殺名所化を防ぐために景観と観光地化を意識したデザインでアーチ状の高い欄干を設置する対策が行われました(https://www.hani.co.kr/arti/area/area_general/875847.html#cb)。
た、アーチ状の欄干の他にも、24時間体制で橋からの飛び降り自殺者を監視する監視カメラや呼びかけ用のスピーカー、赤外線センサー、浮き輪などが設置されています。
釜山 クポ大橋(구포대교 )
クポ大橋は釜山の主要な橋の中で最も自殺者数の多い橋です(https://m.segye.com/view/20220928516612)。クポ大橋はこれまで紹介してきた2つの橋と比べて自殺対策があまり行われていない橋です。
クポ大橋での自殺対策は
監視カメラ
命の電話
自殺を思い止まらせる言葉が書かれたシール
が設置されています。
また、クポ大橋は川から高い位置に存在するため飛び降りや落下した際に命が助かる可能性は低いと感じました。
クポ大橋は行政の管轄が分かれる地点に存在するため、現在では予算を多くかけた対策が行われていない橋ですが、欄干をの高さを高く改良する議論は行われています(https://m.segye.com/view/20220928516612)。
このブログでは韓国の自殺が多発している3つの橋を紹介しました。韓国の橋での主要な自殺対策には、欄干の高さを2メートル以上にする取り組みや、監視カメラ、命の電話などが用いられていました。また、麻浦大橋やアヤン橋の欄干は自殺対策を行いつつ、橋の上からの景色を完全に遮らないよう、景観にも配慮を行っていると感じました。
M.M.
コメント
コメントを投稿