フランス:シャルル・ド・ゴール空港

写真1.ゲート前の待合室

フランスにいる間、ニース、マルセイユ、トゥールーズといった主要空港や、トゥールのような地方の小規模空港にまで足を運ぶ機会があった。

しかし、最終的に最も印象に残ったのは、自身が初めてフランスの地を踏んだ空港であるシャルル・ド・ゴール空港であった。本稿では、この空港での経験を通じて得た印象や感想を述べることとする。


写真2.空港でのTGV(鉄道)駅

シャルル・ド・ゴール空港は、年間7,000万人以上の旅客数を誇るフランス最大の国際空港であり、フランスの空の玄関口として象徴的な存在である。筆者にとっても、この空港は欧州で最初に訪れた場所であり、特別な意味を持つ。

初到着時は濃霧のため視界が悪く、上空からの景観を楽しむことは叶わなかったものの、入国審査や荷物の受け取りは滞りなく行えた。空港内部に足を踏み入れた瞬間、その巨大さと近代的な設計に圧倒された。空港内では、ヨーロッパやアジアをはじめとする世界各地からの旅行者が行き交い、国際空港としての活気とダイナミズムが強く感じられた。(写真1)

インフラも整備されており、TGV(高速鉄道)によりフランス各地へのアクセスが可能である。案内表示も分かりやすく、利便性は非常に高いと感じた。ただし、空港からの列車運賃が割高である点は課題である。(写真2)

写真3.空港内のibisホテル

帰国前日には、空港直結の「イビスホテル」に一泊した(写真3)。このホテルは設備が整っており、部屋も清潔で快適であった。レストランも併設され、スタッフの対応も丁寧であった。また、宿泊中には現役のパイロットが出入りする様子も見受けられ、空港利用者の多様性を再認識する機会となった。空港に前泊する必要がある場合、このホテルは選択肢として非常に有力である

一方で、免税店や土産物売り場については、関西国際空港やスワンナプーム空港と比較すると、品揃えがやや物足りなく感じられた。欧州では、空港でのお土産購入がアジアほど一般的ではないのかもしれない。

総じて、シャルル・ド・ゴール空港は洗練されたデザイン、優れた利便性、多国籍な利用者の往来といった特性を備えており、極めて魅力的な空港である。そして筆者にとっては、単なる交通の拠点を超えた、記憶と感情が交錯する「思い出の場所」として、今後も特別な存在であり続けるであろう。

Peak

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